東京トホトホ

東京のあれやこれやと紹介します

わたしが歩く吉祥寺

今、至る所で海外から日本に来た留学生と出会います。みんな日本が大好きで、そんな人たちと話していると、自分が気がつかなかった「日本」そして「東京」について気がつかされることがたくさんあります。また、海外に行ったときにも「東京から来ました。」というと、すごい町からやってきたねと、リアクションされることがたくさんあり、その度に「東京ってなんだろう」と東京について考えさせられるのです。
わたしは「東京」にずっといるために気がつきませんでしたが、どうやら「東京」ってすごいらしい。そんな思いがあるときからふつふつとわきあがってきました。

 海の向こう側から来たひとと話してみると、東京とは、「原宿」「ファッション」「クレイジー」「着物」「わびさび」そんな単語があげられます。確かに、きゃりーばみゅばみゅの出現により、日本の特異なファッションは世界中にひろがり、たくさんのファンがいます。そんな東京のイメージを聞いて、今度はわたしが思う東京について書いてみようと思います。

私にとっての東京、それは「吉祥寺」です。新しいビルが増えてはいるものの、商店街の一部には「思い出横町」と名付けられた路地があり、そこには昔ながらのお店が並んでいます。魚屋さんやたいやき屋さん、居酒屋など、そこには人がありそれぞれの関係があります。また南口を出た井の頭公園の周りには、新しいお店と昔からあるお店が心地よくならんで、それはどれも吉祥寺らしく馴染んでいます。
吉祥寺にはそんなちいさな文化がまだ根強く残っていて、それがこの駅の風景なのだなあとよく思わされるのです。私は今では少なくなっている、そこにしかない文化が好きです。オリンピックに向け、東京の街並が新しくなっていきますが、このような古き良き町がいつまでも残ればいいなと思います。