東京トホトホ

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ワタリウム美術館

昨日、東京・渋谷区にあるワタリウム美術館というところへ行ってきました。
最寄りの駅は外苑前駅です。
お目当ては『坂本龍一|設置音楽展』というインスタレーションです。7年ぶりにリリースされた坂本龍一さんのアルバム『async』を改めてインスタレーションとして作られた展示です。

(ここからアートの面倒くさい話が始まりそうです、、)
「音は一緒でしょ?どう違うの?」という人もいると思います。
確かに音は一緒です。同じ音楽ですし、基となっているアルバムは一緒です。
何が違うかというと、こうなります。
「雰囲気が違う」
「作品として違う」
そりゃそうでしょ笑
となりますが、この雰囲気の違いが今後の生きるために必要な何かではないのかと漠然と考えています。
話はそれそうですが、そのまま逸れてみましょう。
少しだけ真面目に言うと、聴く機械やスピーカーの位置、壁の素材、お客さんの様子、他の展示物、空間の広さなどなど
これが作品の音に影響しています。
ということは、これらが音を構成している一部とも考えられるのです。

この設置音楽展は制作に関与した場所や物が映像作品として使われたりしています。
これも音源のみとは大きな違いですね。音のデータは一緒なので人によっては同じ音楽と捉える人もいるかもしれません。確かに音は一緒です。
しかし、作品としては別物になります。
どう考えるかは自由なので、正直どうでも良いことなのですが笑、このように人によって或は環境によって変わるもの。でも、同じものといえば同じもの。というものはありますよね?
例えば、食べ物や色の見え方、現金など、、、考えれば全てそうじゃないか?と考えてしまいます。
話がどんどん逸れますね、すみません。

ということで、作品の情報、感想を!
電子音楽というかノイズを上手く操って、音楽にする力を感じました。
すごい尖っていて尊敬します。(結構お年を召しているのにアグレッシブです)
その中にも、見え隠れする日本らしさが私たちを新しいものへと引き寄せて馴染ませているようにも思えます。
色々なものを取り入れつつも、芯はしっかりしている。
ちょっと聴いただけで「坂本龍一の音楽だ」とわかるものがありますね。とても勉強になりました。
私も芯のある記事を心掛けたいと思います。