東京トホトホ

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六本木の上空で

六本木 森美術館
先日、六本木の森タワーにある森美術館に行ってきました。
N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅
という展示が開催されています。

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インドのアーティストならではの被写体やモチーフが使われていました。
どことなく、可愛らしいマットな雰囲気に心が癒されるような作風ですね。


それだけではなく、グローバル化されていく中の混乱なども表現に取り入れられていました。そしてその表現に触れていると日本の東京に生きているだけでは得られない感覚を刺激されているようでした。
慣れ親しんでいる〝今〟の生活がどんどん滅んでいくような哀しみを想像しました。

グローバル化になっていくことで便利になる事はあるものの、やはり失われていくものもあります。
私自身感じたのは、人々の温かさや豊かさが失われていく感覚でした。そしてそれが失われるという事は、大げさに言えば恐怖に繋がるだろうと考えました。

かつて、新しい科学技術は幸せをつくりだすに違いない、、と信じていた思いも
新しく生まれた科学技術が第一次世界対戦で沢山の人たちを傷つけて、

〝そうではなかった〟

と知ってしまった出来事を思い出しました。


しかし、便利になり新たな豊かさが生まれるのも事実です。この進化していく社会で、得られるものは果たして幸せなのだろうか、、
ということが大事ですよね。

その為に大事なことは簡単な事で
単に〝幸せを目的に生きる〟ことなのではないかと思いました。
そして、今の幸せに気づく量でその人の幸せの感じ方が変わるのかなと思います。

この展示は、とても哲学や宗教的なことも濃く感じられる展示でした。